Zaki-san's Bar

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60代の過ごし方を考える 3 年齢が高くなると時間が短い?

60代の過ごし方を考える。

 

今回は、ちょっと違う視点で。

 

年をとると、時間が短くなるのはなんでだろう?

 

今年ももう10月下旬。 あと2か月ちょっとで2021年も終わります。

「もう10月か、年々、1年が早くなるなあ」「本当にねえ」

これ、会社の同僚や、お客様や 本当に良く聞かれる会話ですよね。

「この分じゃあ、もうあっという間に老人になって、死んじゃうね」

なんていう、冗談とも本気ともつかない会話もよくあります。

 

昔からこれは、ひとつの大きな関心事だったようで、19世紀のフランス

の哲学者 ポール・ジャネによるジャネーの法則なる説があります。

要するに、生まれてから(物心ついてからという方が正しいのかも)

9歳の1年間は0歳からかぞえて10年目なので人生の10分の1、29歳の

1年間は人生の30分の1、というように相対的な自分の生きてきた時間

に対する割合が少なくなるので短く感じるというものです。

これ、実は、僕自身、この法則というものは知らなかったんですが

数年前まで おそらくそういう事ではないか? と思ってました。

 

ところが、56歳の時に 生まれて初めて 単身赴任、一人暮らし、

更には、生まれ故郷(千葉県)以外に住んだのですが、その特に1年目

はその直前の数倍長く時間を感じたのです。

ある時、「今年は、なんか久々に長いなあ」という事をふと思って

色々、ネットなどで調べたりした所、とても納得感のある説明に

たどり着いたのです。

 

それは、「印象に残る、(感動する)事柄、新しい発見にどれだけ出会うか」

つまり、記憶に残る事が多いと 時間は長く感じる というものでした。

確かに、関東にしか住んだことない自分が突然大阪(関西)に住んでみると

旅行や出張、テレビなどで知識として知っている事とは別に、取るに足らない

ような事が毎日新鮮で、また、母親や妻が居て 家事は大半してくれる生活

しか知らないと、 掃除しないと1日でこんなに埃ってでるんだ、、、、とか

発見が沢山ありました。

 

本当にしょうもない事ですが

大阪には「にんべんのつゆの素」が売っていない。。。とか

大阪ではNHKのニュースで大相撲はまず関西出身力士の情報から入るとか

大阪のスーパーでは、マグロはキハダが多く、本マグロの中トロとかは

ほとんど売っていない、でも安くて美味しいタイがいつも売っているとか

 

もちろん、時間の感じ方の要素は他にもあって、ジャネーの法則もひとつの

要素ではあるのだと思うけど、新しい事との出会いと(小さな)感動は

明らかに充実した日々を過ごすのに有用だと思います。

 

だから、何歳になっても、どんどん新しい事にチャレンジしている人は

イキイキと輝いているんでしょうね。

本当にちょっとした事に興味を持ってみる、その中から自分が面白いと思った

楽しいと思える事に時間をつかう事が、幸せな人生につながると思います。