旅行に行ったというより、第二の故郷に帰省した感覚
2018年から3年と3か月単身赴任で暮らした、大阪吹田市の江坂は本当に
住みやすい良い街だった。 コロナ禍で最後の1年半は妻を大阪に呼んで
色々連れて行きたかった美味しいお店にも行く機会もなかったので、
緊急事態宣言がようやく解除になったのを機に とんぼ返りではあるが
2泊3日で大阪に行った。
この約4年の間、ほぼ９０％を過ごした大阪、特に江坂の街は、久しぶりに
降りてみて自然と「あー懐かしい、ただいま」という感覚であった。
江坂のウエストサイドストリートはちょうど年末のイルミネーションが
木々を飾り、自分の気持ちもキラキラ輝いていた。
（江坂 ウエストサイドストリートのイルミネーション）
一日目の夜は週一ペースで通っていた居酒屋「ほっこり」
「ほっこり」は元々は京都の言葉だそうだ。
今では、結構全国でも通じる表現で「ホッとする」とか「落ち着く」という意味で
広く使われているが、本来は「働いたり作業して身体は疲れているが、ちょっと
お茶を飲んだりして心がホッとする（落ち着く）」というような意味らしい。
そういう意味では、一日働いて、一杯飲んで ほっこり するというのはまさに
居魚屋さんにピッタリな言葉であり、この店はまさにその ゆっくり落ち着ける
場所として最適な良いお店だ。
前もって、連絡しておいたのでお店のお母さんと娘、そして、よく一緒に飲んでいた
常連さんが、出迎えてくれた。この日は空いていて、僕たち夫婦とその常連さん
だけだったので、久しぶりに色々楽しく飲めました。
料理は、定番ものでもちょっと一工夫していて、とても美味しい。
常連さんが良く頼むのが スクランブルエッグを上からかけた「ポテトサラダ」
その他、魚、肉、そして各種の串揚げ（大阪なのにこの店は「串カツ」といわず
敢えて「串揚げ」と称している。
倉敷に始めて行きました
翌日は日帰りで倉敷の大原美術館へ。
倉敷、初めていったんだけど、落ち着いたいい街だね。
岡山から在来線の各駅停車で20分弱。 平日の10時台だったのに、結構多くの
人が乗っていてビックリ。
大原美術館は僕なんかが解説する必要のない、世界の名画が沢山ある美術館だけど
全体の作りがまた風情があって素晴らしかった。
美術館を出て、ちょうど昼時になったので、どこか良いお店はないかなと
探しながら歩いていると、立派な作りの和食屋さん発見。
通常、これは、入りにくいなというくらいの店だが、ランチメニューが店の前に
出ていて 2種類のランチコースは2,000円と2,800円 お、これは良さそうと
思い、入ってみたら 大正解。
倉敷で見つけた和食の名店 和の心今川
入り口とカウンター席（オープンキッチン）
暖かな日だったこともあり、2,800円の鍋のコースではなく、2,000円の雅御膳
なんと、メインの料理＋お造り＋デザート で税込み2000円！！
で、実際にオーダーしてから、目の前でお造りを板前さんが丁寧に盛り付ける
という流れである。 当然ながらお味の方も本当に上品で美味しいものばかり。
飛び込みで入って、こんなお店に巡り合える時もあるんだね。（感謝！！）
このお店、板前さんや店員さんの接客もとても良く本当に気持ちの良い
お店でした。
江坂の2日目の夜は 隠れ名店「食の彩 豊恋想（ほうれんそう）」
このお店は、昨年の秋にオープンして、まだ1年ちょっとなんだけど、これが
場所は全然目立たない、あまりいい場所ではないんだけど、まさに隠れ家。
本当は教えたくない店 という類の店。
金目鯛の煮つけ、黒毛和牛のたたき これまた丁寧な仕事で美味しい。
ここでは、大阪の時の会社の同僚で、バンド仲間2人と合流。
本当に楽しい時間を過ごした。
やっぱり、大阪は元気が出る
定年退職後、地元に帰ってきての暮らしはもちろん落ち着いて楽しいけど
とにかくコロナであまり出かけられない生活だったせいもあり、今回の
関西旅行は久々の遠出。
美味しい料理と美味しいお酒はもちろん素晴らしいけれど、地元の飲み友達
会社のバンドをやっていた同僚、お店の人達。 いやー、やっぱり大阪は
とても元気がでるね。
街も人も、変わらずに元気で、僕を暖かく迎えていただきました。
人に感謝、街に感謝。
